芹沢鴨の異世界日記 第四十話
王都に戻った俺たちは、酒場で一息ついた後、すぐに次の行動に移ることにした。伝説の剣を手に入れ、新たなスキルも習得した。もはや、この王都で燻っている暇はない。魔王討伐という大目標を前に、俺たちの心は、新たな冒険への期待と、ほんの少しの緊張で満ちていた。
「おい、芹沢。次の目的地はどこだ?」
アルベルトが、エールを飲み干しながら、俺に尋ねてきた。
「ふん。魔王の情報を知るためにも、まずは、この世界の中心に行かなければならないだろう」
「世界の中心? まさか、王都グランベルのことか?」
「馬鹿を言うな。この王都は、ただの始まりにすぎない」
俺は、そう言って、酒場の壁にかけられた、この世界の地図を指差した。
「この世界の中心には、『神々の都アトランティス』がある。そこには、この世界の全ての知識と情報が集まっているらしい」
俺の言葉に、アルベルトは、驚愕の声を上げた。
「なっ……! 神々の都!? そんな場所が、本当に存在するのか!?」
「ああ。存在しないのなら、この地図には、載っていないだろう」
俺は、そう言って、アルベルトに笑いかけた。
「伝説の剣を手に入れた俺たちなら、神々の都に辿り着くことができるはずだ」
だが、神々の都アトランティスへ向かう道は、平坦ではない。
地図には、アトランティスへ向かう道に、巨大な山脈や、広大な砂漠、そして、危険な魔物が住む森が、描かれている。
「くそっ、やっぱり、一筋縄ではいかないか……」
アルベルトが、ため息をついた。
「ふん。だからこそ、面白いのだろうが。俺の剣を試す、最高の舞台だ」
俺は、そう言って、再び不敵な笑みを浮かべた。
俺たちは、酒場を後にし、冒険者ギルドへと向かった。
ギルドの受付で、俺たちは、アトランティスへ向かうための、依頼書を探した。だが、アトランティスへ向かう依頼は、一つもない。
「やっぱり、ギルドの依頼じゃ、無理か……」
アルベルトが、落胆した声で言った。
「ふん。当たり前だろう。神々の都へ向かうなど、命知らずの冒険者でも、避ける道だ」
俺は、そう言って、ギルドの受付で、一つの依頼書を掴み取った。
それは、アトランティスへ向かう道の一つである、『灼熱の砂漠』を横断するという依頼だった。
「おい、芹沢。これは……!」
アルベルトが、俺の掴んだ依頼書を見て、驚愕の声を上げた。
「ふん。回り道など、している暇はない。俺たちは、この砂漠を横断する」
俺は、そう言って、アルベルトに笑いかけた。
「だが、灼熱の砂漠は、夜になると、巨大な魔物たちが、徘徊するらしいぞ! それに、砂漠のど真ん中には、『砂漠の王』と呼ばれる、伝説の魔物が住んでいるという噂だ!」
「ふん。ちょうどいい。俺の新しいスキルを試す、最高の相手だろう」
俺は、そう言って、アルベルトと共に、ギルドを後にした。
魔王討伐の旅は、神々の都アトランティスを目指す、新たな冒険へと姿を変えた。
灼熱の砂漠。
そこに待ち受ける、巨大な魔物、そして、伝説の魔物『砂漠の王』。
俺は、この剣と、この仲間と共に、どんな困難も乗り越えてやる。
そして、必ず、魔王を倒し、この世界の歴史を変えてやる。
登場人物:
- 芹沢鴨:主人公。新撰組局長。魔王討伐の情報を得るため、神々の都アトランティスを目指す。
- アルベルト:冒険者。芹沢鴨の相棒。芹沢の計画に驚きつつも、共に困難な道を進む決意をする。 スキル:
- 芹沢鴨:スキル作成(レベル3)、居合(レベル1)、剣気(レベル1)、剣術融合(レベル2)、怒り(レベル1)、飛翔(レベル1)、空翔剣(レベル1)、神速(レベル1)、光剣(レベル2)、森羅万象(レベル1)、星辰剣(レベル1)、流星斬り(レベル1)
- アルベルト:ヒーリング(レベル4)、フレイムボルト 行動履歴:
- 伝説の剣を手に入れた芹沢とアルベルトは、魔王討伐の情報収集のため、神々の都アトランティスを目指す。
- アトランティスへの道中にある、灼熱の砂漠を横断する依頼を受ける。
- 灼熱の砂漠には、伝説の魔物『砂漠の王』が住むという情報を得る。 ストーリー:
- 物語の舞台が、王都グランベルから、より広大な世界へと広がる。
- 芹沢鴨の目的が、魔王討伐という最終目標に向け、具体的な行動へと移る。
- 新たな強敵『砂漠の王』が登場し、物語の緊迫感が高まる。
- 芹沢鴨の「剣士としての探求心」が、魔王討伐という大目標と結びつき、物語の原動力となる。
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