芹沢鴨の異世界日記 第五十話

アトランティスへ続く最後の試練、『霧の壁』は、俺の『スキル作成』でもどうにもならない、この世界の理そのものだった。霧の壁からは、途方もない魔力の波動が放たれており、それは、俺たちの行く手を阻むだけでなく、俺たちの精神をも蝕もう
芹沢鴨の異世界日記 第四十九話

俺の剣に纏わりついた水の魔力は、滝の水そのものが、俺の『スキル作成』によって、俺の剣術と融合した、新たな力だ。俺は、その剣を携え、俺たちの身体を締め付ける、水の蛇に向かって、一気に間合いを詰めた。
「『水剣』……一
芹沢鴨の異世界日記 第四十八話

雷兎を倒した俺たちは、『星の道』をさらに奥へと進んでいった。道は、これまで以上に美しく、幻想的な光景が広がっている。空には、無数の星々が瞬き、足元の水面には、その星々が映し出されている。まるで、宇宙を歩いているかのような、不思
芹沢鴨の異世界日記 第四十七話

俺の剣に纏わりついた雷は、雷兎が放った雷の魔力が、俺の『スキル作成』によって、俺の剣術と融合した、新たな力だ。俺は、その剣を携え、雷兎に向かって、一気に間合いを詰めた。
「『雷剣』……一の太刀!」
俺は
芹沢鴨の異世界日記 第四十六話

巨人の墓場を後にした俺たちは、アトランティスへと続く、巨大な門をくぐった。門の向こう側は、これまで俺たちが旅してきた世界とは、全く違う景色が広がっていた。
空は、深い藍色に染まり、星々が、まるで地上に降り注いでいる
芹沢鴨の異世界日記 第四十五話

俺の剣に纏わりついた聖なる光は、アルベルトの光魔法と、リリスの守護者の力が、俺の『スキル作成』によって融合した、新たな力だ。俺は、その剣を携え、岩石のゴーストに向かって、一気に間合いを詰めた。
「『聖岩剣』……一の
芹沢鴨の異世界日記 第四十四話

銀色の髪を持つ女性の言葉は、まるで澄んだ泉のように俺の心に響いた。彼女は、岩石のゴーストが、単なる岩石と怨念の集合体ではなく、その両方の特性を持つ特殊な魔物だと教えてくれた。俺たちの物理的な攻撃は、怨念には有効でも、再生する岩
芹沢鴨の異世界日記 第四十三話

砂漠の王を倒した俺たちは、灼熱の砂漠をさらに奥へと進んだ。砂漠の王が支配していた領域を越えると、熱気は少しずつ和らぎ、俺たちの目に、巨大な岩山が見えてきた。
「おい、芹沢。あれが、神々の都か?」
アルベ
芹沢鴨の異世界日記 第四十二話

砂漠の王の巨大な身体が、アルベルトに向かって迫る。俺は、その光景をただ見ていることしかできなかった。全身に力が漲らない。疲労困憊の身体が、俺の足を地面に縫い付けていた。
「くそっ、動け……動けよ、俺の身体!」
芹沢鴨の異世界日記 第四十一話

王都を後にした俺たちは、灼熱の砂漠を目指して旅を続けていた。道は次第に乾燥し、周囲の風景は、緑豊かな森から、岩と砂漠へと変わっていく。太陽は容赦なく照りつけ、乾いた風が、俺たちの顔を撫でていった。
「くそっ、暑いな